14:50 〜 15:10
[1111-17-06] 溶媒抽出プロセスに実利用可能な新規抽出剤の開発とその課題
司会:本間 格(東北大学)
Chairman: Itaru HONMA (Tohoku University)
キーワード:溶媒抽出、金属分離、抽出剤、レアメタルリサイクル、湿式精錬
資源から高度に目的金属を分離濃縮可能な技術が溶媒抽出法であり、金属のリサイクルおよび海底資源の有効活用においても、有望な分離技術の一つとして注目されている。この溶媒抽出法で分離性能を決定するのは、金属イオンを認識する抽出剤であり、使用する抽出剤(溶媒)の選定によって抽出分離プロセスの成否が決定されるといっても過言ではない。これまで様々な抽出剤が開発されてきたが、残念ながら日本で開発された抽出剤は1970年代に開発されたリン酸系抽出剤(PC-88A)以降ほとんどない。工業利用可能な抽出剤開発の難しさは、安価で大量に合成が可能であり、目的とする金属イオンを優先的に抽出することがなかなか困難なためである。本講演では、大量のマンガンイオンの中からレアメタルのCoやNiを選択的に抽出できる抽出剤グリシンアルキルアミド型の抽出剤N-[N,N-di(2-ethylhexyl)aminocarbonylmethyl]glycine (D2EHAG)の例を基に、実利用に資す新規抽出剤の開発とその課題について発表する。さらに、新しい概念に基づくイオン液体抽出剤についても述べる。
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