資源・素材 & EARTH 2017(札幌)

講演情報(2017年8月24日付)

企画講演(Special Session)

土壌・水環境と鉱山緑化対策(Greening Technology as a countermeasure of Soil/Water Contamination and Suspended/Abandoned Mines)

2017年9月26日(火) 09:00 〜 12:15 第2会場 B12 (B1棟1階/Fl.1.,Build. B1)

司会:駒井 武(東北大学),中村謙吾(東北大学)
Chairman: Takeshi Komai (Tohoku University), Kengo NAKAMURA (Tohoku University)

10:15 〜 10:40

[1201-08-04] 超集積植物を活用した坑廃水中カドミウムの除去

○北島 信行1、黄 毅2、菅原 一輝3、三浦 貴生4、岨中 真洋4、井上 千弘2 (1. 株式会社フジタ、2. 東北大学、3. 成蹊大学、4. 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

司会:駒井 武(東北大学)
Chairman: Takeshi Komai (Tohoku University)

キーワード:超集積植物、ハクサンハタザオ、水質浄化、カドミウム、亜鉛

日本を含む東アジアの低山地に自生するハクサンハタザオ(アブラナ科シロイヌナズナ属:Arabidopsis halleri ssp. gemmifera)は、CdとZnを高効率で吸収し、高濃度で体内に蓄積できる能力を持った特殊な植物(超集積植物)である。元来は野生植物(越年性多年草)であるが、施肥に良く反応してバイオマス生産量が高まることから、環境浄化への適用を目的とした“栽培植物化”に取り組んで来た。具体的には、自生地における生活環を基にして栽培方法(栽培期間、施肥、病虫害・雑草防除)を整理するとともに、形質の揃った種苗を生産するために系統の選抜・交配を行った。また、野生植物の特徴として種子の発芽率が低いため、当初は苗移植による栽培を行っていたが、近年は直播栽培が可能となるレベルの発芽能力を持った処理種子を得ることも出来ている。この植物については、冬作型の浄化植物として農耕地でのリスク低減に用いる他に、鉱山エリアにおいて、耐性を生かした緑化やCd、Znを対象にした水質浄化への活用が考えられる。本講演では、坑廃水処理を想定した水耕栽培方式による浄化システム構築の試みを紹介する。

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