11:30 〜 11:55
[1201-08-07] 人工湿地による水質浄化
司会:中村謙吾(東北大学)
Chairman: Kengo NAKAMURA (Tohoku University)
キーワード:人工湿地
地質研究所は、2007年から旧本庫鉱山(北海道枝幸町)において、低コスト、省エネルギーといった特徴を持つ人工湿地処理の調査研究を行っており、2015年からは、薬剤処理から人工湿地処理への移行を目指した実用規模の人工湿地による効果の検証等を行っている。旧本庫鉱山の水処理は、これまで消石灰による中和が行われていたが、2015年以降は、小規模人工湿地2基(表面流型人工湿地・浸透流型人工湿地)の処理系統と実用規模人工湿地2基(同)の処理系統の2系統により行われている。いずれも表面流型と浸透流型を直列に接続し、上流側に表面流型、その下流に浸透流型を配置して処理している。
処理効果は、人工湿地を通過させることによって、坑廃水中に含まれる鉛や亜鉛などの金属成分が除去されており、従来行われていた消石灰による中和処理と同程度であった。また、消石灰の添加は、降雨や融雪による坑廃水量の増加時に限って行うため、その使用量を大きく削減できた。
今後は、この旧本庫鉱山の実績を踏まえ、水処理を行っている他の鉱山における人工湿地処理等の導入の可能性について検討を進めていく予定である。
処理効果は、人工湿地を通過させることによって、坑廃水中に含まれる鉛や亜鉛などの金属成分が除去されており、従来行われていた消石灰による中和処理と同程度であった。また、消石灰の添加は、降雨や融雪による坑廃水量の増加時に限って行うため、その使用量を大きく削減できた。
今後は、この旧本庫鉱山の実績を踏まえ、水処理を行っている他の鉱山における人工湿地処理等の導入の可能性について検討を進めていく予定である。
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