資源・素材 & EARTH 2017(札幌)

講演情報(2017年8月24日付)

企画講演(Special Session)

岩盤工学・採掘技術に関する研究の動向と新たな展開(Recent trend and advancement in mining and rock engineering)

2017年9月26日(火) 09:45 〜 12:00 第3会場 B31 (B3棟1階/Fl.1.,Build. B3)

司会:笹岡孝司(九州大学),佐藤晃(熊本大学)
Chairman: Takashi Sasaoka (Kyushu University), Akira SATO(Kumamoto University)

11:45 〜 12:00

[1301-07-07] 文献調査による岩盤斜面崩壊の事例研究

○山冨 二郎1 (1. 東京大学 名誉教授)

司会:佐藤晃(熊本大学)
Chairman: Akira SATO(Kumamoto University)

キーワード:岩盤斜面、斜面崩壊、事例研究、文献調査、変位速度

埼玉県秩父の武甲山では1915年以来、石灰石の露天採掘がおこなわれている。現在、武甲山では、秩父太平洋セメント、武甲鉱業、菱光石灰工業の三社が石灰石を採掘しており、この三社の総採掘量は2016年度末で4億8,100万トンとなっている。石灰石採掘によって長大残壁が出現しており、現在は高さ約400 m、長さ約2 kmである。このような長大残壁を管理するために、残壁挙動のモニタリングを行っており、変位速度を基に残壁の状態を判定している。
国内外の鉱山について、岩盤斜面崩壊の事例を文献調査し、変位速度を基にした管理基準について検討している。崩壊事例の多くは変位速度が加速過程に入り、どのタイミングで操業中止あるいは退避の判断をするかに重点が置かれており、武甲山の残壁管理と事情が異なる。武甲山残壁では、健全な状態から計測を始め、変調をとらえたならば、対策工事を実施して安定化をはかる。すなわち、何をもって変調とするかに関心をもっており、文献調査を実施した。まだ、不十分な段階であるが、中間報告を行う予定である。

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