資源・素材 & EARTH 2017(札幌)

講演情報(2017年8月24日付)

一般講演(General Session)

資源開発技術・開発機械(Mining technologies , Mining and underground construction machineries)

2017年9月26日(火) 13:00 〜 15:15 第3会場 B31 (B3棟1階/Fl.1.,Build. B3)

司会:羽柴公博(東京大学),玉村修司(幌延地圏環境研究所)
Chairman: Kimihiro Hashiba (University of Tokyo), Shuji Tamamura (NOASTEC)

13:30 〜 13:45

[1308-15-03] エネルギー作物のメタン発酵に向けた前処理の研究

○杉村 渉1、楠田 啓1、森 康平1、大土井 克明1、村岡 秀樹2、森光 俊仁2、御前 明郎2、松本 洋俊3 (1. 京都大学、2. 株式会社ヴァイオス、3. 株式会社アミタ持続可能経済研究所)

司会:羽柴公博(東京大学)
Chairman: Kimihiro Hashiba (University of Tokyo)

キーワード:メタン発酵、バイオマス、エネルギー作物、前処理、熱アルカリ処理

エネルギー作物の栽培に消化液を液肥として利用し、成長・収穫したエネルギー作物を食品廃棄物と混合して再びメタン発酵の原料に活用するという循環方式が検討されている。しかし、この循環を確立させるには、エネルギー作物の分解率向上が課題である。そこで当研究室においては、リグノセルロース系バイオマスとしてセルロースやリグニンを含み、難分解であるエネルギー作物に対して、分解を促進させる前処理法の確立を目指している。昨年度は、エネルギー作物の一種であるエリアンサスに対して、熱アルカリ処理(NaOH15wt%溶液を加えて80度で3時間加熱する)を施すと中温発酵においてメタン発生量が1.4倍に増加することを報告した。本研究では、別の品種であるソルガムに対して、熱アルカリ処理・熱処理・アルカリ処理をそれぞれ施し、メタン発生量を比較した。その結果、熱アルカリ処理によって、中温発酵では16日目でメタン発生量は1.4倍まで増加し、高温発酵では13日目で1.3倍まで増加した。中温発酵でのアルカリ処理でも1.2倍増加したが、他に効果のある処理はなかった。以上の結果から熱アルカリ処理が最も有効な処理であることを確認した。

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