Hydrometallurgy

[1401-10-08] Selective precipitation of palladium(II) by pyridine derivatives

○Tomoya Suzuki¹, Hirokazu Narita¹, Takeshi Ogata¹ (1. National Institute of Advanced Industrial Science and Technology)

Chairman: Kazuya Koyama (Chiba Institute of Technology)

Keywords:palladium, precipitant, pyridine

塩化アンモニウム及びアンモニア水を用いたPdの沈殿分離は、比較的簡便な手法である。しかし、Ptが共存する溶液においては、酸性溶液から塩化アンモニウムでPtを分離した後に、アンモニア水及び塩酸を加えPdを沈殿させる必要がある。それ故、現行の白金族金属の湿式製錬技術では、選択的にPdを分離可能なジ-n-ヘキシルスルフィドを用いた溶媒抽出法が主流となっている。しかし、逆抽出後は、上記の沈殿法によりPdが回収されるため、塩酸溶液中のPdを選択的に沈殿できれば、よりコンパクトな分離プロセスが構築できる。本研究では、Pdに高い配位性を有するピリジンに着目し、ピリジン誘導体のPd及びPtに関する沈殿性及びPd選択性について検討を行った。