資源・素材 & EARTH 2017(札幌)

講演情報(2017年8月24日付)

企画講演(Special Session)

自然力活用型坑廃水処理技術の実用化に向けて(Approaching to practical applications of passive treatment)

2017年9月27日(水) 13:30 〜 16:00 第2会場 B12 (B1棟1階/Fl.1.,Build. B1)

司会:岨中真洋 (独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)
Chairman: Masahiro Sowanaka (Japan Oil, Gas and Metals National Corporation)

13:50 〜 14:20

[2201-05-02] JOGMECにおける自然力活用型坑廃水処理技術の研究開発について

○濱井 昂弥1、佐藤 佑樹1、小島 和浩1、林 健太郎1、高本 宏介1、小林 幹男1、増田 信行1、岨中 真洋1、佐藤 由也2、稲葉 知大2、堀 知行2、羽部 浩2、酒田 剛1 (1. 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構、2. 国立研究開発法人産業技術総合研究所)

司会:岨中真洋 (独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)
Chairman: Masahiro Sowanaka (Japan Oil, Gas and Metals National Corporation)

キーワード:坑廃水処理、自然力活用型坑廃水処理、硫酸還元菌、実証試験

JOGMECでは、もみがら、米ぬか等が充填されたリアクター【嫌気反応槽】を用いて、硫酸還元菌を活用する坑廃水処理プロセス(JOGMECプロセス)について検討を進めている。これまでにA鉱山では鉄や亜鉛、銅、カドミウムを含む坑内水を対象として、室内基礎試験に続き屋外においてベンチスケール実証試験を実施し、滞留時間25時間程度の条件において概ね良好な処理結果を得た。そこで、平成28年より、同鉱山においてパイロットスケール実証試験を開始した。同試験設備は、鉄を効率的に除去するための鉄酸化・除去槽を含む前処理槽、硫酸還元菌を活用した金属析出を行う嫌気反応槽、さらには調整槽をそれぞれ2系列備え、より実導入を模した試験設備とした。現在は、嫌気反応槽の滞留時間が25時間となる通水量(2槽合計5.2 L/min)で通水試験を実施しており、前処理の有無による処理性能の差異について比較している。本試験の実施により、これまでに構築したプロセスの処理効果について実証し、また、スケールアップによる影響を確認するとともに、今後はコスト削減効果についても検討を進める。

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