資源・素材 & EARTH 2017(札幌)

講演情報(2017年8月24日付)

企画講演(Special Session)

岩盤工学・採掘技術に関する研究の動向と新たな展開(Recent trend and advancement in mining and rock engineering)

2017年9月27日(水) 10:30 〜 12:00 第3会場 B31 (B3棟1階/Fl.1.,Build. B3)

司会:奈良禎太(京都大学)
Chairman: Yoshitaka Nara (Kyoto University)

11:30 〜 11:45

[2301-06-05] 北海道北部宗谷夾炭層に胚胎する微生物起源メタンの生成メカニズムに関する研究

○玉村 修司1、村上 拓馬1、荒牧 憲隆1、上野 晃生1、玉澤 聡1、Badrul Alam1、Haq Shofa2、山口 眞司3、青山 秀夫3、五十嵐 敏文2、金子 勝比古1 (1. 幌延地圏環境研究所、2. 北海道大学、3. 三菱マテリアル株式会社)

司会:奈良禎太(京都大学)
Chairman: Yoshitaka Nara (Kyoto University)

キーワード:メタン、メタン生成古細菌、褐炭、コールベットメタン、天北炭田

近年の炭層メタン(CBM)の活発な採掘にともない,CBM中にはメタン生成古細菌由来のメタン(バイオメタン)が相当量含まれること,それらは天水の浸透にともない形成されたことが明らかになってきた。本メタン生成メカニズムを明らかにできれば,メタン生成古細菌の人為的活性化を通じたCBMの増産(MECBM: Microbially Enhanced CBM)が期待できる。そこで本研究では宗谷夾炭層を貫く三菱マテリアル猿払鉱区の3本のボーリング孔による調査を行った。地層中のメタンと地下水の水素同位体比の正の相関から,メタンは原位地の地下水中で微生物によるCO2還元反応で生成されたものを主成分とすることが示唆された。間隙水の酢酸,ギ酸,コハク酸の濃度は,一部でそれぞれ212 mg/L,67 mg/Lおよび194 mg/Lに達した。対照的に,炭層中の地下水の有機酸濃度はいずれも3 mg/L未満と低かった。本発表では,これらのデータに基づき,天水の浸透が微生物起源メタン生成を促すメカニズムを考察する。

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