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[3101-06-04] ラドンガス測定と衛星データ解析の統合による地熱資源有望地域の抽出
司会:木崎彰久(秋田大学)
Chairman: Akihisa Kizaki (Akita university)
キーワード:地熱資源探査、ラドン探査、リモートセンシング、地熱兆候地域
インドネシア西ジャワ州バンドンの南に位置するWayang Windu地域において約1年間にわたって実施されている継続的な地中ラドンガス測定により,地熱兆候地域におけるラドン濃度の変動に関する特徴が明らかとなってきた。ラドン測定は17箇所の温泉など地熱兆候が確認できる箇所や,生産井・還元井の周辺,断層上や断層交点に設置された最大深度5 mの調査井を用いて実施されている。一回の測定では1サイクル5分として4サイクル以上の計測を行っており,蓄積された測定結果から時間経過に伴うラドン濃度変化の特徴が3種類に大別できることが示された。さらに,活発なガス流動が生じていると考えられるラドン濃度変化を示す測点周辺は,衛星データ解析によって得られた熱水変質鉱物や地温分布などから地熱兆候が存在すると推定される領域との対応がみられた。これらの領域は,地熱発電に必要な蒸気の生産が見込める地熱資源有望地域である可能性が示唆され,本研究で実施された地中ラドンガス測定と衛星データ解析の統合により地熱資源の探査・開発コストの低減が期待できる。
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