MMIJ & EARTH 2017, Sapporo

Presentation information (2017/08/24 Ver.)

Special Session

Recent trend and advancement in mining and rock engineering

Thu. Sep 28, 2017 11:00 AM - 12:00 PM B31 (Fl.1.,Build. B3)

Chairman: Naoto Kamoshida (Iwate University)

11:15 AM - 11:30 AM

[3301-04-02] Analytical study on the Excavation Damaged Zone in the 350 m gallery at the Horonobe Underground Research Laboratory

○Kazuhei Aoyagi1, Eiichi Ishii1 (1. Japan Atomic Energy Agency)

Chairman: Naoto Kamoshida (Iwate University)

Keywords:Horonobe underground Research Laboratory, Siliceous mudstone, Excavation Damaged Zone, Coupled analysis

高レベル放射性廃棄物の地層処分において、処分坑道等の地下施設の掘削による応力再配分の影響により、坑道壁面周辺岩盤の水理・力学特性が顕著に変化する領域が生じる。このような領域を掘削損傷領域(Excavation Damaged Zone, EDZ)と呼ぶ。幌延深地層研究センターの350m調査坑道では、堆積軟岩である珪質泥岩を対象として、ボアホール・テレビューア観察、コア観察および透水試験を行い、坑道周辺のEDZの水理・力学特性を調査している。試験結果から、坑道掘削に起因して生じた引張割れ目の発達と透水係数の増大が認められたことから、坑道から0.2~1.0mの範囲にEDZが発生したと推定した。これを理論的に検証するために、二次元の水理・力学連成解析を実施した。解析では、坑道掘削直後は掘削解放面を非排水条件、支保工設置後は排水条件とした。この結果、壁面から0.6~1.4mの範囲まで引張破壊が生じる結果となり、原位置で観測されたEDZの範囲と概ね整合する結果が得られた。また、坑道掘削時の非排水挙動に伴う有効応力の低下が、原位置で確認された引張割れ目の形成や発達に寄与していることが示された。以上のことから、連成解析により、原位置のEDZの発生メカニズムを把握することができた。

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