2:30 PM - 2:45 PM
[3305-12-06] An application of anelastic strain recovery method to oceanic sedimentary rock for stress measurement
Chairman: Yoshiaki Fujii (Hokkaido university)
Keywords:Stress measurments, core-based method, anelastic strain recovery, oceanic sedimentary rock
非弾性ひずみ回復(ASR)法はコアを用いた地殻応力測定法の1つであり、他のコア法と比較してa)3次元応力テンソルを求めることが可能,b)掘削直後のコアにひずみゲージを貼付するだけで測定が可能という2つの利点を持つ.その一方で, ASR法の適用事例は多くはなく,信頼性向上のためにはより多くの測定結果の蓄積が必須である.
そこで本研究では,海洋プレートの上に堆積した軟質なシルト岩~泥岩試料に対して非弾性ひずみ回復法を適用し,その適用可能性を検討した.ひずみゲージを用いて独立な6方向を含む9方向の非弾性ひずみ回復を測定し,主応力方向を決めたうえ、種々の仮定を用いて応力値を求めた.環境温度の変化によるひずみの変動をなくすため,測定は±0.1℃以内に保たれた水槽内で行った.応力測定に用いたサンプル数は15個あり,うち従来の理論に基づく解析方法で応力が決定できたものは3サンプルであった.応力が決定できなかったサンプルの多くは収縮ひずみを呈していた.収縮ひずみはこれまでの陸上掘削に対する適用例では見られなかったものであり,深海の海底下から採取された細粒コア試料に特有な性質である可能性があると考えられる.
そこで本研究では,海洋プレートの上に堆積した軟質なシルト岩~泥岩試料に対して非弾性ひずみ回復法を適用し,その適用可能性を検討した.ひずみゲージを用いて独立な6方向を含む9方向の非弾性ひずみ回復を測定し,主応力方向を決めたうえ、種々の仮定を用いて応力値を求めた.環境温度の変化によるひずみの変動をなくすため,測定は±0.1℃以内に保たれた水槽内で行った.応力測定に用いたサンプル数は15個あり,うち従来の理論に基づく解析方法で応力が決定できたものは3サンプルであった.応力が決定できなかったサンプルの多くは収縮ひずみを呈していた.収縮ひずみはこれまでの陸上掘削に対する適用例では見られなかったものであり,深海の海底下から採取された細粒コア試料に特有な性質である可能性があると考えられる.
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