資源・素材 & EARTH 2017(札幌)

講演情報(2017年8月24日付)

一般講演(General Session)

岩盤工学(Rock Engineering)

2017年9月28日(木) 13:00 〜 15:15 第3会場 B31 (B3棟1階/Fl.1.,Build. B3)

司会:船津貴弘(九州大学),藤井義明(北海道大学)
Chairman: Takahiro Funatsu (Kyushu university), Yoshiaki Fujii (Hokkaido university)

14:30 〜 14:45

[3305-12-06] 海底下の堆積軟岩コアに対する非弾性ひずみ回復応力測定法の適用

○杉本 達洋1、林 為人1、山本 由弦2、廣瀬 丈洋2、神谷 奈々1、Exp 370 Scientists (1. 京都大学、2. 海洋研究開発機構)

司会:藤井義明(北海道大学)
Chairman: Yoshiaki Fujii (Hokkaido university)

キーワード:応力測定、コア法、非弾性ひずみ回復、海底堆積物

非弾性ひずみ回復(ASR)法はコアを用いた地殻応力測定法の1つであり、他のコア法と比較してa)3次元応力テンソルを求めることが可能,b)掘削直後のコアにひずみゲージを貼付するだけで測定が可能という2つの利点を持つ.その一方で, ASR法の適用事例は多くはなく,信頼性向上のためにはより多くの測定結果の蓄積が必須である.
そこで本研究では,海洋プレートの上に堆積した軟質なシルト岩~泥岩試料に対して非弾性ひずみ回復法を適用し,その適用可能性を検討した.ひずみゲージを用いて独立な6方向を含む9方向の非弾性ひずみ回復を測定し,主応力方向を決めたうえ、種々の仮定を用いて応力値を求めた.環境温度の変化によるひずみの変動をなくすため,測定は±0.1℃以内に保たれた水槽内で行った.応力測定に用いたサンプル数は15個あり,うち従来の理論に基づく解析方法で応力が決定できたものは3サンプルであった.応力が決定できなかったサンプルの多くは収縮ひずみを呈していた.収縮ひずみはこれまでの陸上掘削に対する適用例では見られなかったものであり,深海の海底下から採取された細粒コア試料に特有な性質である可能性があると考えられる.

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