Resources and society

[3501-03-02] Assessing the national economic impacts of metal resources disruption and the reserve estimation of urban mines in Japan

○Kotaro Shimizu¹, Shuji Owada² (1. Waseda University (Mitsubishi UFJ Research and Consulting Co., Ltd.), 2. Waseda University)

Chairman: Tsuyoshi Adachi (Akita university)

Keywords:Critical metal, Resource, Urban mine, Input-Output analysis, Risk analysis

一次資源の大半を海外からの輸入に頼らざるを得ない日本において、資源の安定調達は重要な政策課題の一つである。我が国では、供給リスクの高い資源について、海外鉱山の開発、代替材料技術の開発、リサイクルの促進などといった政策を講じているが、供給リスクや供給途絶時の影響について、必ずしも定量的な評価を行っていない。
本研究では、政府審議会等で供給リスクが高いとされているいくつかの金属資源を取り上げ、産業連関分析の手法を応用しながら、それぞれ供給が途絶した場合の我が国への経済的な影響評価を行ったほか、都市鉱山の埋蔵量評価を試みた。評価対象とする金属資源の供給途絶を当該金属部門における最終需要額の減少とみなし、逆行列を用いた波及計算で得られる粗付加価値誘発額の変化を我が国経済へ影響とみなした。最終需要部門における消費支出は、都市鉱山の形成に資すると考えた。分析には総務省2011年産業連関表を使用し、分析対象とした金属資源について、外部データを用いながら独自に部門分類の細分化を行った。我が国経済への影響評価や都市鉱山の埋蔵量評価から、使用済み製品等からのリサイクルを促すべき金属資源について考察した。