資源・素材 & EARTH 2017(札幌)

講演情報(2017年8月24日付)

若手ポスター発表(Poster:MMIJ Students and Young Researchers)

鉱物処理(Mineral processing)

2017年9月26日(火) 15:30 〜 17:30 ポスター会場1 セミナー室・ホワイエ (フロンティア棟2F/Fl. 2.,Build.Frontier, Seminar Room2 & Foyer)

15:30 〜 17:30

[PY1-09] 浮遊選鉱法による銅精鉱中の砒素除去

○佐野 直幸1、日下 英史1 (1. 京都大学)

キーワード:浮遊選鉱、硫化鉱物、銅精鉱、砒素、メカノケミカル

銅精鉱中の不純物品位は年々上昇傾向にあり、精錬される銅の品位低下を引き起こす原因となっている。不純物の中でも特にAsを含む硫化鉱物については、未だに効果的な分離回収手法が確立されていない現状がある。その原因として含砒素硫化銅鉱物と硫化銅鉱物の物性にほとんど差がないことが指摘されていたが、当研究室では湿式粉砕によってEnargiteを中心とする含砒素硫化銅鉱物を選択的に酸化し、硫化鉱物浮選では使用されてこなかった陽イオン性捕収剤を新たに適用することで、浮選により浮上産物として分離回収できることを報告した。本研究では銅精鉱中の含砒素硫化銅鉱物を浮選によって分離回収することを目的に、粉砕条件および浮選条件の最適化を試みた。
銅精鉱試料(約1.4%-As)に湿式粉砕を加えて5.0 wt/vol%のスラリーを作製し、pH調整、アルキルアミン系捕収剤添加、浮選試験を複数回繰り返して得られた尾鉱中のAs品位が0.6 %程度に低減可能であることが見出された。これは湿式粉砕によって銅精鉱中の含砒素硫化銅鉱物の単体分離とメカノケミカル効果による表面酸化に伴う表面電位の負への増大が促進されることに起因しており、Asの選択的な分離回収が可能になることを考察した。

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