資源・素材 & EARTH 2017(札幌)

講演情報(2017年8月24日付)

若手ポスター発表(Poster:MMIJ Students and Young Researchers)

環境(Environment)

2017年9月26日(火) 15:30 〜 17:30 ポスター会場1 セミナー室・ホワイエ (フロンティア棟2F/Fl. 2.,Build.Frontier, Seminar Room2 & Foyer)

15:30 〜 17:30

[PY1-18] データ駆動型解析を用いた歴史大津波堆積物の判別

○遠藤 玲紗1、中村 謙吾1、駒井 武1 (1. 東北大学)

キーワード:津波堆積物、データ駆動型解析、元素分析、同位体分析

津波の発生時期や規模を予測することは、津波被害の拡大を防ぐうえで重要である。本研究では津波発生の頻度と浸水地域の把握をするために津波堆積物の平面的広がりを知ることを目的として、津波堆積物の年代と種類を高精度で同定し、得られたデータに対してデータ駆動型解析をおこない津波堆積物の分布プロセスを抽出した。
 本研究では、2016年3月に宮城県仙台市若林区で津波堆積物のコアサンプリングを実施した。得られたコアサンプルを用いて、津波堆積物中の元素濃度をITRAX蛍光X線分析によって測定した。また、津波堆積物中に観察された層構造から数点の同位体分析を実施して地層の年代を測定した。
 データ駆動型解析として、機械学習を用いた。機械学習とは統計学的手法の一つであり、未知のデータの解析に大量の学習データから作成したモデルを適用するものである。本研究では、津波堆積物の元素分析、同位体分析の測定を行い、それらのデータセットについて多変量解析(主成分分析、クラスター分析)をおこなうことで、津波堆積物の分布プロセスを抽出した。得られた分布プロセスをモデルとして他の津波堆積物に適用し、プロセスの汎用性について検討を行った。

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