資源・素材 & EARTH 2017(札幌)

講演情報(2017年8月24日付)

若手ポスター発表(Poster:MMIJ Students and Young Researchers)

資源開発技術(Mining technologies)

2017年9月26日(火) 15:30 〜 17:30 ポスター会場2 N301 (N棟3階/Fl.3.,Build. N)

15:30 〜 17:30

[PY2-87] アドホックモードを用いた地下鉱山内通信システムにおける電波減衰傾向に関する基礎実験

○池田 啓1、Zedrick Paul Lizardo Tungol1、川村 洋平1 (1. 秋田大学)

キーワード:地下鉱山情報化、通信システム、Wi-Fiアドホックモード、電波減衰傾向

坑内掘りが行われる地下鉱山の閉鎖的空間は作業員にとって数多くの危険がある。地下鉱山を操業していくうえで生産性と安全性の向上はともに重要である。それらを向上させるために環境モニタリング、作業員の位置把握を行う目的でWSNs(ワイヤレスセンサネットワーク)が提案されている。今回提案するWi-Fiアドホックモードを利用した通信システムはデータロガや作業従事者が待つ端末(スマホ)同士が相互に通信をすることと移動によりデータを伝達する。まず、地下鉱山内に設置したデータロガから作業員の携帯端末へとデータが伝達される。次に、その作業員あるいは、すれ違った作業員が地上のデータセンターへと移動し、結果としてデータが伝達される。また、地上からもデータを地下へ送信することが出来る。このシステムの実現可能性を検証するため、通信距離と通信速度、RSSIを異なる環境下毎に計測した。結果、安定的な無線通信を行う(-80dBm以上)には、直線では親機から110(m)離れた地点で、曲がり角では20(m)離れた地点で、2(Mbps)の速度で通信が出来ることを確認した。これらのPERは25%以下であった。そして、作業員の乗った重機の移動速度を20(km/h)とした際に回収可能なデータ量は79.2(MB)であった。

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