日本畜産学会第128回大会

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ポスター発表

5. 畜産物利用

5. 畜産物利用

[P5-09] 二成分性バクテリオシン“ガセリシンT”のGxxxG motifが抗菌活性に及ぼす影響

〇高 升1、松本 拓哉、内藤 豪2、増田 哲也1,2、川井 泰1,2 (1.日大生資科、2.日大院生資科)

【目的】Lactobacillus gasseriが生産する二成分性バクテリオシンであるガセリシンT(GT:GatA、GatX)は、分子内に点在するGxxxG motifを介して抗菌活性を掲示すると推定されている。これまでに当研究室ではGxxxG motifの改変がGTの抗菌活性に影響することを見出してきた。そこで本研究では、GTの改変前後における抗菌スペクトルに着目し、GxxxG motif改変GTの各指標菌に対する抗菌活性とその差違について検証した。【方法】GT野生発現株およびGxxxG motif改変発現株由来のGT(MRS培地培養上清:全6株)を20倍濃縮後、各種乳酸菌を指標菌とした寒天拡散法により抗菌活性値を測定し、その減少率を算出した。【結果】GxxxG motif改変発現株由来のGTは野生株由来のGTと比較して抗菌活性値が減少する傾向にあり、GxxxG motifの改変部位によって活性値の減少率が異なると共にGatAの全GxxxG motifは活性発現に重要であることが明らかとなった。また、指標菌株によっても活性値の減少率は異なり、GTにおいてGxxxG motifの多様な複合体形成パターンを有することが抗菌活性の増強と抗菌スペクトルの拡大に関与している可能性が示唆された。