資源・素材 & EARTH 2017(札幌)

講演情報(2017年8月24日付)

一般講演(General Session)

湿式素材プロセッシング(Hydrometallurgy)

2017年9月26日(火) 09:00 〜 12:00 第4会場 B32 (B3棟1階/Fl.1.,Build. B3)

司会:尾形剛志(産業技術研究所),佐々木秀顕(愛媛大学),小山和也(千葉工業大学)
Chairman: Takeshi Ogata (AIST), Hideaki Sasaki (Ehime University), Kazuya Koyama (Chiba Institute of Technology)

11:00 〜 11:15

[1401-10-07] 塩酸浴中における塩化コバルト錯イオンの分布

○打越 雅仁1 (1. 東北大学)

司会:小山和也(千葉工業大学)
Chairman: Kazuya Koyama (Chiba Institute of Technology)

キーワード:コバルト、塩酸、クロロ錯イオン、陰イオン交換反応、高純度化

高純度金属は、金属本来の性質を知る上で欠くことのできない重要な材料である。最も成功した高純度化法の一つに塩酸浴を用いた陰イオン交換精製法がある。従来、陰イオン交換精製法による精製効果は、不純物量によらず、つねに一定であると考えられてきた。しかしながら、出発原料に多く含まれる不純物の除去効率は大きく、少ない不純物のそれは小さい。また、基礎反応である陰イオン交換反応でも、一定であるとされてきた平衡分配係数が金属イオン濃度依存性を持つことが指摘されている。そこで、陰イオン交換反応の素過程を明らかにし、精製工程の再検討・最適化を図ることとした。陰イオン交換反応は、溶液中の陰イオンが官能基に配位する陰イオンと交換する反応である。塩酸浴からの金属イオンの吸着は、溶液中の吸着可能な金属錯陰イオンの分布に依存する。そこで、モデルとしてコバルトを選択し、コバルトの塩酸浴中での錯体の分布の塩酸濃度依存性を調査した。コバルト–塩酸溶液の紫外可視吸収スペクトルを測定し、成分分析法の一つであるMCR-ALS法を用いて解析を行い、熱力学モデルへのフィッティングにより、逐次安定度定数を決定した。

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