13:30 〜 13:45
[1711-19-03] 粘質多糖類を含む海藻による銅イオンの生物吸着挙動
司会:晴山 渉(岩手大学)
Chairman: Wataru Hareyama (Iwate University)
キーワード:生物吸着、昆布
近年、バイオマス廃棄物を原料とした金属吸着剤が注目されている。著者らは、北海道産昆布の新たな利用法として、金属吸着剤への応用の可能性について調査を行っている。海藻中に含まれる多糖類は優れた金属イオン吸着能を示すことが明らかとなっているが、中でも昆布に含有する多糖類はピラノース環構造を有しているため、金属イオンと安定な錯体を形成すると考えられる。そのため、排水処理や有価金属回収プロセスでの活用に期待ができる。
本研究では試料として北海道産の真昆布とがごめ昆布を用い、重金属類吸着挙動を定量的に検討することを目的として、バッチ式吸着試験を実施した。
吸着試験の結果、真昆布の篩上、篩下におけるCu吸着量は時間経過に伴い増加して、60minにおいてそれぞれ62, 59mg/gであった。がごめ昆布も同様な挙動を示し、吸着量は34, 24mg/gであった。また、昆布の種類に関わらず、粒径の小さい方がCu吸着能は高かった。
また、吸着の速度論的検討を行ったところ、室温付近で見かけの一次速度定数は0.02mmol/g kelp/min程度であり、活性化エネルギーは10kJ/mol程度であった。
本研究では試料として北海道産の真昆布とがごめ昆布を用い、重金属類吸着挙動を定量的に検討することを目的として、バッチ式吸着試験を実施した。
吸着試験の結果、真昆布の篩上、篩下におけるCu吸着量は時間経過に伴い増加して、60minにおいてそれぞれ62, 59mg/gであった。がごめ昆布も同様な挙動を示し、吸着量は34, 24mg/gであった。また、昆布の種類に関わらず、粒径の小さい方がCu吸着能は高かった。
また、吸着の速度論的検討を行ったところ、室温付近で見かけの一次速度定数は0.02mmol/g kelp/min程度であり、活性化エネルギーは10kJ/mol程度であった。
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