The 128th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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優秀発表賞応募講演

優秀発表賞応募講演

Best Presentation Award 2

Sun. Mar 28, 2021 9:00 AM - 10:45 AM ライブ配信

座長:井上 慶一(家畜改良セ)、大山 憲二(神戸大学)、下桐 猛(鹿大農)、谷口 幸雄(京大院農)

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パスコード:328988

10:15 AM - 10:30 AM

[IIYS-06] 小型日本鶏品種における成長および形態の表現型解析

〇Ryoko Ono1, Haruka Miyachi1, Harui Usui1, Kenji Nishimura1, Tatsuhiko Goto1 (1.Obihiro Univ.)

様々な形態的特徴をもつ多様な日本鶏は、重要な遺伝資源である。本研究では小型日本鶏3品種を用いて、成長および形態の表現型を経時的に評価することを目的とした。トサジドリ、チャボおよびミノヒキチャボの尾羽長、体重および脚長を対象とし、初めに、20週齢において、品種および性別を対象にした二元配置分散分析を行った。その後、36週齢までのデータを用いて、それぞれの性別において品種および週齢を対象にした二元配置分散分析を行い、経時的変化を評価した。20週齢の尾羽長において、有意な性別の主効果が認められたことに加えて、経時的な解析から、ミノヒキチャボは24から28週齢において急激に尾羽の伸長率が高くなることが示唆された。20週齢の体重において、有意な品種および性別の主効果ならびに交互作用効果が認められ、トサジドリの雄は最も重く、ミノヒキチャボの雌は最も軽いことが明らかになった。20週齢の脚長において、品種および性別の有意な主効果が認められた。脚長の経時的な推移から、全ての品種および雌雄ともに、13週齢付近においてプラトーに達することが明確になった。今後、尾部サンプルを用いたRNA-Seqおよび集団ゲノミクスの結果を組み合わせることによって、小型日本鶏の形態的特徴に関わる遺伝的基盤を明らかにしていきたい。