17:15 〜 17:30
[2Fp-09] 海藻アラメのメチルメルカプタン消臭活性と食品への応用
キーワード:海藻アラメ、メチルメルカプタン、銅クロロフィリンナトリウム、口臭
【目的】
口臭予防は、快適な個人生活および社会生活を送るうえで重要である。これまで、口臭を抑制するために、マスキング、洗浄、口臭産生菌の殺菌などが行われてきた。一方、口臭成分に対する消臭については、植物抽出物、ポリフェノール、カテキンなどによる口臭原因成分のメチルメルカプタン(CH3SH)に対する消臭活性が検討されてきた。しかし、アラメについては、良好な消臭効果を有し口腔用途において効果が期待されるものの実用化には至っていない。今回、アラメの食用として未利用であった茎の部分を用い、CH3SHに対する消臭効果を調べるとともに消臭効果を有する食品への応用の可能性を試みた。
【材料および方法】
海藻アラメ(Eisenia bicyclis)は、三重県の伊勢湾より収穫したアラメ乾燥粉末および加熱殺菌処理したものを用いた。対象として、銅クロロフィリンナトリウムを用いた。CH3SHに対する消臭力試験は、容量23mLの試験管に試料液1mLとpH7.5のリン酸緩衝液1.5mLさらにCH3SH溶液0.5mLを添加後、シリコンキャップで密栓・攪拌し、37℃、6分間反応した。反応後、試験管内の気相をガスタイトシリンジで採取し、炎光光度検出器(FPD)装着のガスクロマトグラフに注入後、CH3SH量を測定し、消臭率を算出した。また、アラメを配合したタブレット、飴等についても消臭力を検討した。
【結果】
アラメ乾燥粉末は、CH3SHに対する消臭力が銅クロロフィリンナトリウムよりも約10倍高かった。至適pHは、中性からアルカリ領域であり、成人唾液のpHとほぼ一致した。消臭活性は、1分後より認められた。試作したアラメ配合タブレットおよび飴は、アラメ乾燥粉末と同等の消臭活性を有しており、口臭原因成分CH3SHに対する消臭機能を有する食品への応用可能な素材であることが示唆された。
口臭予防は、快適な個人生活および社会生活を送るうえで重要である。これまで、口臭を抑制するために、マスキング、洗浄、口臭産生菌の殺菌などが行われてきた。一方、口臭成分に対する消臭については、植物抽出物、ポリフェノール、カテキンなどによる口臭原因成分のメチルメルカプタン(CH3SH)に対する消臭活性が検討されてきた。しかし、アラメについては、良好な消臭効果を有し口腔用途において効果が期待されるものの実用化には至っていない。今回、アラメの食用として未利用であった茎の部分を用い、CH3SHに対する消臭効果を調べるとともに消臭効果を有する食品への応用の可能性を試みた。
【材料および方法】
海藻アラメ(Eisenia bicyclis)は、三重県の伊勢湾より収穫したアラメ乾燥粉末および加熱殺菌処理したものを用いた。対象として、銅クロロフィリンナトリウムを用いた。CH3SHに対する消臭力試験は、容量23mLの試験管に試料液1mLとpH7.5のリン酸緩衝液1.5mLさらにCH3SH溶液0.5mLを添加後、シリコンキャップで密栓・攪拌し、37℃、6分間反応した。反応後、試験管内の気相をガスタイトシリンジで採取し、炎光光度検出器(FPD)装着のガスクロマトグラフに注入後、CH3SH量を測定し、消臭率を算出した。また、アラメを配合したタブレット、飴等についても消臭力を検討した。
【結果】
アラメ乾燥粉末は、CH3SHに対する消臭力が銅クロロフィリンナトリウムよりも約10倍高かった。至適pHは、中性からアルカリ領域であり、成人唾液のpHとほぼ一致した。消臭活性は、1分後より認められた。試作したアラメ配合タブレットおよび飴は、アラメ乾燥粉末と同等の消臭活性を有しており、口臭原因成分CH3SHに対する消臭機能を有する食品への応用可能な素材であることが示唆された。